入居者トラブルが発生すると、賃貸経営に大きなダメージを与えるリスクがあります。
たとえば、騒音トラブルやゴミ出しトラブルといった特定の入居者が原因となるケースでは、他の入居者が快適に暮らすことができずに退去してしまう可能性があります。トラブルを放置した結果、優良入居者が流出し、トラブルの原因である入居者が残り、またトラブルを引き起こす…という事態になりかねません。
また、設備トラブルなどの対応が遅れた場合、「このマンションは管理が悪い」「おすすめできない」といった口コミ評判が広がり、空室が長期化することも。入居率の低下が続けば、物件の資産価値も下がってしまうでしょう。
水漏れトラブルでよくあるのが、「上の階から天井をつたって下の階へ水漏れしている」というケース。水漏れの原因は設備の不具合ですが、「入居者が故意に設備を壊した」という場合を除き、設備の修理費用はオーナー負担となります。
また、「設備のメンテナンスを怠ったせいで水漏れが起き、部屋が水浸しになった」というケースには要注意。水漏れトラブルの原因がメンテナンス不足の場合、修理費用をオーナーが負担するのはもちろん、管理責任を問われて入居者から損害賠償請求を受けるリスクがあります。
そのため、設備の定期点検やメンテナンスを徹底することが大切です。
賃貸管理会社には、入居者から「エアコンが稼働しない」「お風呂のお湯が出ない」といった設備故障の問い合わせがきます。設備故障をゼロにすることは難しいものの、オーナーはスピーディかつ適切に対応することが大切。
不具合が生じている設備によっては、「修理・交換費用が高額でなかなか対応が進まない」ということもあるでしょう。しかし、オーナーには設備の修理や交換に応じる義務があり、民法改正によって住宅設備の修繕義務が厳格化されています。設備故障の状態が長期化すれば、入居者からその分の家賃減額を要求される可能性もあるでしょう。
アパートやマンションに、不審者が侵入してしまったケースもあります。
「不法侵入までオーナーが防ぐことはできないよ!」と思うかもしれませんが、オーナーには可能な限りの防犯対策が求められます。
たとえば、防犯カメラや人感センサー、ピッキングがしにくいディンプルキーの導入などが必要。導入できる防犯対策は物件状況や予算に応じて異なるものの、犯罪者に狙われにくい防犯対策を講じておきましょう。
入居者同士のトラブルでよくあるのが、騒音トラブルです。「上の階の入居者の足音がうるさい」「隣の部屋から大きな音や声がする」「深夜に洗濯機の音がして眠れない」など、騒音トラブルの内容はさまざま。
騒音トラブルの解決は容易ではありませんが、トラブルが長引くと退去者が続出するリスクも考えられます。最悪、入居者同士の暴力的な事件に発展する恐れもあるでしょう。
そのため、まずは騒音に関するルールの周知を行いましょう。契約時に楽器の使用や夜間の音出しルールなどを入居者へ伝えるなど、入居者にルールを理解してもらうことが重要です。
ゴミ出しトラブルは、ルールを守らない入居者がたった1人いるだけでもさまざまなリスクを招きます。
たとえば、「生ゴミを出して良い日時ではないのに、収集所にゴミを出している入居者がいる」というケース。放置されている生ゴミをカラスや猫が漁ったり、臭いの問題が発生してしまうでしょう。
また、地域のルールに従った分別ができていない場合、ゴミが回収されずに収集所にずっと残り続ける…ということも。ゴミ出しルールを守らない入居者がいることで、近隣住民と揉めたり、入居者からクレームが入る・物件の口コミ評判が下がるといった事態につながる恐れがあります。
「居住用として貸し出している物件なのに、事業目的で使用している」というトラブルも少なくありません。
居住用物件を事業目的で使用することは法律違反ですが、オーナーが実態を把握することが難しいケースもあります。
また、事業目的といっても、利用状況はさまざまであり、必ずしも契約解除が認められるわけではありません。事業目的での使用が疑われる場合は、客観的な証拠を集めることをおすすめします。
外国人入居者トラブルも後を絶ちません。
外国人入居者のなかには日本の賃貸住宅におけるルールを理解していない人も多く、生活音などの騒音やゴミ出し、共用部分の不適切な使用、退去時のルール無視などでトラブルが発生する可能性があります。また、「無断で共同生活をしている」というケースも。外国人入居者すべてがトラブルを引き起こすわけではありませんが、ルールを理解してもらえるように努めなければなりません。
とくに渋谷区は外国人が比較的多く居住しており、夜間でも人が多いエリアのため、外国人入居者トラブルが発生するリスクに注意が必要です。
賃貸経営をしている物件のトラブルを放置すると、連鎖的にさまざまなリスクが生じます。
まず、設備トラブルやルール違反に関するトラブル、入居者同士のトラブルなどの対応が遅れることで、入居者からのクレームが増えるでしょう。そして、クレーム対応が適切ではない・クレームが引き続き発生するという事態になれば、退去者も続出します。すると空室が増え、家賃収入が減少。空室率改善のために家賃を下げることになるかもしれません。
物件の管理を管理会社に任せている場合、入居者のクレームは管理会社に寄せられます。しかし、トラブル対応が遅れると、オーナー宛にクレームが入ることも。オーナーはクレームを無視するわけにもいきませんから、対応に追われて想定外の業務に時間を取られてしまうでしょう。
また、管理会社に任せられるはずのクレーム対応やトラブル対応にあたることで、オーナーの精神的負担は大きくなります。
「トラブルに対応してくれない管理会社なんてあるの?」と考えるオーナーもいるでしょう。しかし、実際に「トラブルの対応が遅い・不適切」な管理会社は存在します。ここでは、賃貸管理会社のトラブル対応に対する入居者の不満をご紹介します。
今の住まい、先日変更になった賃貸管理会社が微妙である。LINEで連絡つきます!→返信遅い。
— ザッシ (@gizasshi) November 7, 2025
平日しか対応できないと言われたから休み入れたのに、ゴニョゴニョ言い出して日程変えようとしてきたし。
玄関で漏水発生。
— てきとう@ねむい (@tekitou_1239) July 17, 2025
一昨日の朝イチで管理会社に連絡するも動きなし。
在宅時は3時間ごとに排水作業してる。
玄関がカビ臭い。
隣接する風呂や洗面台、台所周りに異常なし。
水道不使用時のメーターも動かず。
最近管理費値上げしたくせに!!
(賃貸だから管理会社以外対応不可) pic.twitter.com/4SEXJhODUA
転勤族の我が家は只今賃貸だが、今回は残念な管理会社で…
— KAKA (@pikmin_pikpik) April 14, 2025
問題1.入居当日からシンク回りや洗面所の引出し棚の中には汚れや髪の毛散乱とびっくり初めてな酷い状態ながら連絡して何とか早々に対応してもらったものの未だグリルは交換ならず私は気持ち悪く使わない状態#使えない管理会社 pic.twitter.com/G8SplLViWD
私の住んでる賃貸の管理会社が有り得ないくらい対応が悪い
— STK@6弦 (@DarkBurst_1959) April 7, 2025
入居した時から適当で、折り返しの連絡が数週間来ないのは当たり前。…
現在戸建て賃貸に住んでいますが、エアコンの不調で管理会社に連絡したら、修理に何故か数社の相見積もりとり、対応が遅くレスポンスもかなり悪く、満足度低下してます。
— いんべす@FIRE生活中 (@inbesinbes) July 4, 2025
連絡して2週間経ちますが何も解決してません。
管理会社の対応により入居率に影響があることを身をもって体感しております
管理会社の対応が適切でなければ、当然入居者から不満がでます。なかには「設備などで何かトラブルがあると、管理会社の対応が遅く、管理会社とのトラブルに発展する」と感じている入居者も。
トラブル対応が悪いと入居率の低下を招くため、管理会社選びの重要さがうかがえます。
賃貸管理会社に電話してみる。
— サンサン☀️資産大家 (@mz9DCcxrKlp8x93) November 14, 2025
管理会社にも同じ内容の手紙が届いてた。
今回は最初に結んだ賃貸借契約書に
沿った請求らしいので毅然と対応しますって☺️
電話は繋がらないので、
再請求と契約書の条文なども郵送して、
それでもダメなら元入居者へ訪問して
話をしてきますって✨️… https://t.co/e6hMHkFYDb
なし賃貸の管理会社の修繕対応が杜撰で修繕箇所を確認させてから半年以上放置されていた。いい加減な会社と付き合い続けて運気を落とすくらいなら引越ししてでも縁を切りたいと思ってたら管理会社が別会社に変わった旨通知が来て本当に縁が切れた✂修繕対応も早速動き出して何か見えない力を感じてる。
— sumomo Σ (@dcm55sasapom) May 7, 2025
4棟売買仲介をお願いして、現在3棟管理を任せている会社が優秀すぎてトラブルのほとんどを自分のところに来るまでに解決してくれている。
— siroo (@sirooo17) March 5, 2024
めちゃめちゃありがたいが大家としてトラブル解決のスキルは伸びてないし、依存しまくってるので、疎遠になったら賃貸業やってける自信ない
少し前から3つあるうちのひとつのコンロが着火しずらくなってて、そのタイミングでガス会社の点検が。これは良くないですよって言われたからそのまま管理会社に伝えて、あっという間にガス台交換!
— メルもも.ももたとももたん (@melmomotan) September 26, 2025
分譲派vs賃貸派ってあるけどなんでも即対応してくれるのはものぐさな私にはありがたいから賃貸派 pic.twitter.com/OfajacttlO
賃貸でクーラーから数分毎に水滴飛んでくるから、管理会社さんにメールしたら10分で来てくれて、新品交換その方が気持ち良いでしょう〜と即断して計2分くらいで帰られたのでとてもありがたい気持ち…
— rintaro (@rin_taro10) June 27, 2023
トラブル対応が適切でスピーディな管理会社は、入居者にとってもオーナーにとってもありがたい存在。さまざまなトラブルにきちんと対応してくれるため、入居者は安心して住むことができます。快適な暮らしが続くことで、その物件に長く住んでくれるでしょう。
入居者トラブルは、賃貸経営に大きな影響を与えます。
「トラブル対応をちょっと間違っただけで大げさだな…」と思うかもしれませんが、入居者にとっては「日常生活を脅かすほどの大きな問題」かもしれません。ケースによっては賃貸経営に大きな打撃を与えることもあるため、管理会社選びは慎重に行いましょう。
TonTon※:2025年08月時点・参照元:TonTon公式HP(https://tonton-inc.com/news/notice/3920)
日本財託(※1)2026年1月末時点の販売分入居率・参照元:日本財託公式HP(https://www.nihonzaitaku.co.jp/kanri/)
(※2)2026年2月5日調査時点・参照元:日本財託公式HP(https://www.nihonzaitaku.co.jp/kanri/service/knowhow/)
(※3)2026年2月5日調査時点・参照元:日本財託公式HP(https://www.nihonzaitaku.co.jp/kanri/service/resident/guarantee/)